さわやかな香りのレモングラスを自宅で育てたいあなたへ
「レモングラスをベランダで育ててみたいけど、難しそう…」 「苗を買ってきたけど、どう植えればいいの?」 「大きくなってきたけど、株分けってどうやるの?」
タイの料理やハーブティーで使われるレモングラス。その爽やかなレモンの香りに魅了されて、自分で育ててみたいと思った方も多いのではないでしょうか。
実は、レモングラスはハーブ栽培初心者にこそおすすめの育てやすい植物なんです。暑さに強く、病害虫にも比較的強いため、ポイントさえ押さえれば誰でも元気に育てられます。
本記事では、園芸歴15年の筆者が、レモングラスの苗植えから株分けまでの育て方を、実際の体験をもとに徹底解説します。失敗談も含めて正直にお伝えしますので、これからレモングラス栽培を始める方はぜひ参考にしてください。
レモングラスってどんな植物?まずは基本を知ろう
レモングラスの基本情報
名前・分類
- 和名:レモングラス、レモンガヤ
- 学名:Cymbopogon citratus
- 分類:イネ科オガルカヤ属
- 原産地:東南アジア(インド、スリランカ、タイなど)
特徴 レモングラスは、細長い葉を持つイネ科の多年草です。高さは50cm〜1.5mほどに成長し、株元から次々と新しい葉が出てきます。
見た目と香りの特徴
- 葉は細長く、濃い緑色でシャープな印象
- 葉の縁は少しざらつきがあり、触れると手が切れることも
- 葉や茎を揉むと、強いレモンの香りが広がる
- この香りの主成分は「シトラール」という成分
開花時期
- 温暖な地域では秋(9〜10月頃)に開花することも
- ただし日本の気候では花が咲きにくい
- 花よりも葉を楽しむハーブとして栽培されることが一般的
耐寒性
- 熱帯植物のため寒さに弱い
- 5℃以下になると枯れる可能性がある
- 寒冷地では冬越し対策が必須
【結論】レモングラスの育て方の基本ステップ
レモングラスを苗から育てて株分けするまでの流れを、まず最初にお伝えします。
育て方の全体像(4ステップ)
ステップ①苗の選び方と購入時期(4月〜6月)
- 葉がピンとしていて、病気や虫がついていない苗を選ぶ
- 購入は気温が安定した4月下旬〜6月がベスト
ステップ②苗植え・植え付け(5月〜6月)
- 地植えまたは8号以上の鉢に植える
- 水はけの良い土を使用
- 日当たりの良い場所に配置
ステップ③日常の手入れ(5月〜10月)
- 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと
- 月1回程度の追肥
- 必要に応じて収穫
ステップ④株分け(5月〜6月、または9月)
- 株が大きくなったら2〜3年に1度株分け
- 根をほぐして2〜3株に分ける
- それぞれ新しい鉢や場所に植え直す
この流れさえ押さえておけば、レモングラスは確実に育ちます。では、各ステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ①苗の選び方と購入のベストタイミング
良い苗を見分けるポイント
レモングラス栽培の成功は、苗選びで8割決まります。
✓ 良い苗の条件
- 葉が濃い緑色でピンと立っている
- 株元がしっかりしている
- 葉先が茶色く枯れていない
- 病害虫の痕跡がない
- ポットの底から白い根が少し見えている
✗ 避けたい苗
- 葉が黄色く変色している
- ひょろひょろと徒長している
- 土がカラカラに乾いている
- アブラムシなどの虫がついている
購入時期は春がベスト
おすすめ時期:4月下旬〜6月
レモングラスは寒さに弱いため、最低気温が10℃以上になる時期に購入・植え付けするのが理想です。
- 4月下旬〜6月:最もおすすめ。植え付け後の成長期が長い
- 7月〜8月:植え付け可能だが、真夏の強光は避ける
- 9月:秋植えも可能だが、冬越しまでの期間が短い
- 10月以降:避けた方が無難
販売場所とポット苗の種類
購入場所
- ホームセンターの園芸コーナー(3月〜6月に入荷)
- 園芸専門店
- 通販(年中購入可能だが、配送時期に注意)
ポットサイズ
- 3号ポット(直径9cm):300円〜500円程度
- 4号ポット(直径12cm):500円〜800円程度
初心者は4号ポット以上の、ある程度育っている苗がおすすめです。
ステップ②苗植え・植え付けの実践方法
地植えと鉢植え、どちらを選ぶ?
地植えのメリット・デメリット
○メリット
- 大きく育つ(高さ1m以上も可能)
- 水やりの頻度が少なくて済む
- 株分けしやすい
×デメリット
- 冬越しが難しい(関東以南の温暖地のみ可能)
- 場所を取る
- 一度植えると移動できない
鉢植えのメリット・デメリット
○メリット
- 移動できる(冬は室内に取り込める)
- 場所を選ばない(ベランダでも可)
- 管理しやすい
×デメリット
- こまめな水やりが必要
- 鉢が小さいと成長が制限される
- 土の交換や株分けの手間
初心者には鉢植えがおすすめです。特に寒冷地では冬の移動が必須なので、鉢植え一択と言えます。
鉢植えの場合の植え付け手順
用意するもの
- 8号鉢以上(直径24cm以上)の鉢
- ハーブ用培養土または赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の配合土
- 鉢底石
- 緩効性肥料(マグァンプKなど)
植え付け手順
-
鉢底石を敷く 鉢の底が見えなくなる程度に鉢底石を入れます。水はけを良くするためです。
-
土を入れる 鉢の1/3程度まで土を入れます。このとき、緩効性肥料を土に混ぜ込んでおきます(説明書の規定量)。
-
苗をポットから取り出す ポットを逆さにして、株元を持って優しく引き抜きます。根が回っている場合は、底の部分を少しほぐします。
-
苗を配置する 鉢の中央に苗を置き、高さを調整します。苗の土の表面が、鉢の縁から2〜3cm下になるようにします。
-
周りに土を入れる 苗の周りに土を入れ、割り箸などで軽く突いて隙間をなくします。
-
水をたっぷり与える 鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりします。これで植え付け完了です。
地植えの場合の植え付け手順
場所選び
- 日当たりの良い場所(1日6時間以上の日照)
- 水はけの良い場所
- 株間は30〜50cm空ける
手順
- 植える場所に深さ・直径30cm程度の穴を掘る
- 掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ込む(土の2〜3割程度)
- 緩効性肥料を混ぜる
- 苗を置いて、周りに土を戻す
- 軽く押さえて安定させる
- たっぷり水やり
ステップ③日常の手入れと管理方法
水やりの基本ルール
鉢植えの場合
-
春〜秋(成長期):土の表面が乾いたらたっぷりと
- 目安:夏場は1日1回、春秋は2〜3日に1回
- 鉢底から水が流れ出るまであげる
- 受け皿の水は必ず捨てる
-
冬(休眠期):控えめに
- 目安:週1回程度
- 土が完全に乾いてから2〜3日後にあげる
地植えの場合
- 基本的に雨水で十分
- 日照りが続く場合のみ、朝または夕方に水やり
よくある失敗 ×朝夕決まった時間に必ず水やり → 過湿で根腐れ ○土の状態を見て判断 → 健康に育つ
肥料の与え方
基本的な施肥スケジュール
- 植え付け時:緩効性肥料を土に混ぜる
- 5月〜9月(成長期):月1回、液体肥料または固形肥料
- 10月〜4月(休眠期):不要
肥料の種類と使い方
-
液体肥料(ハイポネックスなど)
- 1000倍に薄めて、水やり代わりに与える
- 月2回程度
-
固形肥料(緩効性化成肥料)
- 鉢の縁に置く
- 月1回、規定量
注意点
- 肥料を与えすぎると葉が柔らかくなり、香りが弱くなる
- 「少なめ」を心がける方が、香り高いレモングラスが育つ
日当たりと置き場所
理想的な環境
- 日当たり:1日6時間以上の直射日光
- 風通し:良好(蒸れを防ぐ)
- 温度:20℃〜30℃が最適
季節ごとの管理
春(4月〜5月)
- 屋外の日当たりの良い場所へ
- 霜の心配がなくなったら外に出す
夏(6月〜8月)
- 成長期でどんどん大きくなる
- 水切れに注意
- 葉が茂ったら収穫を兼ねて間引く
秋(9月〜11月)
- 引き続き成長
- 10月下旬から室内への移動を検討
- 株分けするなら9月がラストチャンス
冬(12月〜3月)
- 鉢植えは室内の明るい場所へ
- 最低気温10℃以上を保つ
- 水やりを控えめに
収穫のタイミングと方法
収穫時期
- 植え付け後2〜3ヶ月経ち、株が十分育ってから
- 6月〜10月が収穫の適期
収穫方法
-
葉の収穫
- 外側の葉から根元近くをハサミでカット
- 株全体の1/3程度までに留める
- こまめに収穫することで、新しい葉が出やすくなる
-
株元の茎(白い部分)の収穫
- タイ料理などで使う部分
- 株を掘り上げて、株分けを兼ねて収穫
- 白い茎の部分を切り取る
保存方法
- 新鮮なまま使うのがベスト
- 冷蔵:濡れた新聞紙で包んでビニール袋に入れる(3〜5日)
- 冷凍:洗って水気を切り、使いやすい長さに切って冷凍(1〜2ヶ月)
- 乾燥:束ねて風通しの良い日陰に吊るす(ハーブティー用)
ステップ④株分けの実践ガイド
株分けが必要なタイミング
レモングラスは成長が早く、1年でかなり大きくなります。以下のサインが出たら株分けを検討しましょう。
株分けのサイン
- 鉢の中が根でいっぱいになっている
- 鉢底から根がはみ出している
- 水やりしても水が染み込みにくい
- 葉が黄色くなる、成長が鈍る
- 株の中心部分が枯れてきた
株分けの適期
-
第一候補:5月〜6月(梅雨前)
- 気温が安定し、その後の成長期が長い
- 最もおすすめ
-
第二候補:9月(秋の成長期前)
- まだ暖かく、根付きやすい
- ただし冬までの期間が短いので注意
-
避けたい時期:真夏(7月〜8月)、冬(11月〜3月)
株分けの手順(鉢植えの場合)
用意するもの
- 新しい鉢(元の鉢と同じかそれ以上のサイズ)×分ける株の数
- 新しい培養土
- 鉢底石
- 清潔なハサミまたは剪定バサミ
- 園芸用手袋(葉の縁で手を切る可能性があるため)
手順
-
株を鉢から抜く
- 前日に水やりを控え、土が少し乾いた状態にする
- 鉢を横に倒して、株元を持ちながら引き抜く
- どうしても抜けない場合は、鉢の側面を叩いたり、棒で底から押し出す
-
根をほぐす
- 土を軽く落とす(すべて落とす必要はない)
- 根が固まっている場合は、手で優しくほぐす
- 固い場合は水で洗い流すのも可
-
株を分ける
- 1株あたり5〜10本の茎が残るように分ける
- 手で裂くか、ハサミで切る
- 2〜3株に分けるのが一般的
-
古い根や枯れた部分を取り除く
- 黒くなった根、傷んだ根をハサミでカット
- 枯れた葉も取り除く
-
新しい鉢に植え付ける
- 先ほどの「苗植え」と同じ手順で植える
- 鉢底石→土→株を配置→土を入れる→水やり
-
管理
- 株分け後1週間は半日陰で管理
- その後、徐々に日当たりの良い場所へ
- 新しい芽が出てきたら成功のサイン
株分け後の注意点
水やり
- 最初の1週間は土が乾かない程度に管理
- 根が落ち着いたら通常の水やりに戻す
肥料
- 株分け直後は与えない
- 2週間〜1ヶ月経ってから再開
トラブル対応
- 葉が枯れてくる → 思い切って地上部を半分くらいカット。根に負担を減らす
- 元気がない → 半日陰に移動、水やりを見直す
実例① プランター栽培での成功と失敗から学んだこと
初めてのレモングラス栽培(1年目の記録)
2022年5月、マンションのベランダでレモングラス栽培を始めました。
購入した苗
- 4号ポット、葉の長さ約30cm
- 近所のホームセンターで480円
- 見た目は元気そうで、濃い緑色
使用した資材
- 8号プラスチック鉢(直径24cm)
- 市販のハーブ用培養土
- 鉢底石
- マグァンプK(緩効性肥料)
植え付け(5月中旬) 教科書通りに植え付け。植え付け後は毎日観察しましたが、最初の2週間は特に変化なし。「本当に育つのかな?」と不安になりました。
成長期(6月〜8月) 6月に入ると、株元から次々と新しい葉が出始めました。
- 6月末:高さ60cmに
- 7月末:高さ80cm、株元の太さも2倍に
- 8月末:高さ1m超え、葉の数も20本以上に
失敗①:水やり不足 7月の猛暑日、朝水をやったのに夕方には葉がぐったり。慌てて水をやりましたが、葉先が茶色く枯れてしまいました。
教訓
- 真夏は朝夕2回の水やりが必要な日もある
- 土の状態だけでなく、葉の様子も観察する
- 特に暑い日は夕方もチェック
失敗②:肥料のやりすぎ 「早く大きくしたい」と思い、液体肥料を週2回のペースで与えていました。すると、葉は確かに大きく育ちましたが、香りが明らかに弱くなりました。
教訓
- 肥料は控えめの方が香りが良い
- 月1〜2回で十分
- 「大きさ」より「香りの質」を重視する
初収穫(8月) 株が十分大きくなったので、外側の葉を5本ほど収穫。ハーブティーにしたところ、購入品より数倍香りが強く、感動しました。
冬越し準備(10月) 10月下旬、最低気温が10℃を下回る日が増えたため、室内へ移動。リビングの窓際に置きました。
冬の様子(11月〜3月)
- 成長はほぼストップ
- 水やりは週1回程度に減らす
- 葉が少し黄色くなったが、枯れずに越冬成功
2年目の春(4月〜) 気温が上がると同時に、新しい芽がどんどん出始めました。そして、鉢底から根がはみ出しているのを発見。「株分けのタイミングだ」と気づきました。
実例② 株分けに初挑戦した記録
株分けへの不安と決断
2023年5月下旬、2年目のレモングラスはかなり大きくなり、8号鉢では明らかに窮屈そうでした。
株分け前の状態
- 鉢の中が根でパンパン
- 水やりしても水が染み込みにくい
- 葉の成長が鈍ってきた
ネットで調べると「株分けは簡単」と書いてありますが、「失敗したら枯れるかも」という不安もありました。でも、このままでは株が弱ると思い、思い切って挑戦することに。
株分け実践(5月28日)
準備したもの
- 新しい8号鉢 ×2個
- 新しいハーブ用培養土
- 剪定バサミ(消毒済み)
- 厚手の園芸用手袋
作業の流れ
10:00 株を抜く 前日水やりを控えていたので、比較的簡単に抜けました。ただ、想像以上に根が張っていて、鉢の形そのままに根が固まっていました。
10:15 根をほぐす ここが一番大変でした。指で少しずつほぐしましたが、根が絡まっていてなかなか進みません。途中で水をかけながら、優しく土を洗い流しました。
10:45 株を分ける 2つに分けることに決定。株の中央あたりを探り、自然に分かれそうな場所を見つけて、手で引き裂きました。ブチブチと根が切れる音がして、「大丈夫かな…」と不安に。
それぞれの株に7〜8本ずつの茎が残りました。
11:00 根の整理 黒くなった根、傷んだ根をハサミでカット。思い切って1/3くらいの根を切り落としました。同時に、黄色くなった葉も取り除きました。
11:20 植え付け 新しい鉢に植え付け。土を入れながら、「ちゃんと根付いてくれますように」と祈る気持ちでした。
11:40 水やり たっぷりと水をあげて、作業完了。所要時間:約1時間40分。
株分け後の経過
1週間後(6月4日)
- 葉が少し黄色くなってきた
- 「やっぱり失敗か…」と不安に
対処
- 半日陰に移動
- 地上部の葉を半分ほどカット(根の負担を減らすため)
2週間後(6月11日)
- 株元から新しい小さな葉が出てきた!
- 既存の葉の黄変は止まった
1ヶ月後(6月28日)
- 新しい葉が次々と展開
- 明らかに元気を取り戻した
- 通常の水やり・施肥に戻す
2ヶ月後(7月末)
- どちらの株も以前より大きく育った
- 収穫も再開
- 株分け、大成功!
株分けで学んだこと
成功のポイント
- 適期(5〜6月)に行ったのが良かった
- 思い切って根を切ったのが正解だった
- 株分け直後に葉をカットして根の負担を減らした
- 焦らず、半日陰でじっくり養生させた
次回への改善点
- もう少し早めに株分けすれば良かった(根が固まる前)
- 作業はもっと素早く行うべき(根が乾燥しないように)
初心者がつまずきやすいポイントと対策
つまずきポイント①:冬越しの失敗
よくある失敗 「外に置いたまま冬を越そうとしたら、枯れてしまった」
原因 レモングラスは熱帯植物なので、5℃以下になると枯れます。特に霜に当たると一晩で茶色くなります。
対策
- 最低気温が10℃を下回る前に室内へ
- 室内でも窓際の冷える場所は避ける
- 暖房の風が直接当たらない場所に置く
- 暖地(九州南部など)以外は、地植えでの冬越しは諦める
地植えの場合の冬越し
- 11月に株を掘り上げて鉢植えにする
- または、マルチングや不織布で保護(ただし確実ではない)
つまずきポイント②:葉先が茶色くなる
原因
- 水不足
- 空気の乾燥
- 葉の縁で手が切れたときの反応
- 根詰まり
対策
- 夏場の水やりを見直す(特に猛暑日は朝夕2回)
- 乾燥する冬は、時々霧吹きで葉水を与える
- 根詰まりしていたら株分けを検討
- 茶色くなった葉先はハサミでカットしてOK
つまずきポイント③:香りが弱い
原因
- 肥料の与えすぎ
- 日照不足
- 若い苗
対策
- 肥料は控えめに(月1回で十分)
- 日当たりの良い場所で育てる
- 植え付け後2〜3ヶ月は香りが弱いこともある(成長とともに強くなる)
つまずきポイント④:虫がつく
よくつく虫
- アブラムシ(新芽につきやすい)
- ハダニ(乾燥すると発生)
対策
- 定期的に葉の裏をチェック
- 発見したら水で洗い流す
- ひどい場合は、食用にも使えるハーブなので、無農薬の薬剤(木酢液など)を使用
- 風通しを良くして予防
つまずきポイント⑤:株分けのタイミングがわからない
見極め方
- 鉢底から根が出ている → 即、株分けのタイミング
- 水の染み込みが悪い → 根詰まりのサイン
- 迷ったら、一度鉢から抜いて根の状態を確認
目安
- 鉢植えの場合、2〜3年に1度は株分け
- 成長が早い株は毎年株分けしてもOK
レモングラスを楽しむための実践的なコツ
収穫したレモングラスの活用法
ハーブティー
- 葉を5〜10cmにカット
- お湯を注いで3〜5分蒸らす
- レモンのような爽やかな香りで、リラックス効果あり
料理
- タイカレー、トムヤムクンに
- 株元の白い部分を輪切りにして使う
- 包丁の背で叩いて香りを出すのがコツ
虫除け
- 玄関先に鉢を置くと虫除けになる
- 乾燥させた葉をサシェにして、クローゼットへ
入浴剤
- 葉を束ねて湯船に浮かべる
- 爽やかな香りでリフレッシュ
増やして楽しむ
株分けで増えたレモングラスは、友人にプレゼントしても喜ばれます。
おしゃれなラッピング例
- 小さめの素焼き鉢に植えて、麻ひもでリボン
- タグに「育て方メモ」を添える
- 「ハーブティーにどうぞ」とメッセージ
他のハーブと寄せ植え
レモングラスは単独でも存在感がありますが、他のハーブとの相性も良いです。
相性の良いハーブ
- バジル(夏の水やり頻度が似ている)
- ミント(ただし、ミントは根が広がるので要注意)
- ローズマリー(乾燥気味を好むので、別の鉢が無難)
寄せ植えの注意点
- レモングラスは大きくなるので、広めの鉢(10号以上)を使う
- 水やりの頻度が似たハーブを選ぶ
よくある質問(FAQ)
Q1. レモングラスは室内だけで育てられますか?
A. 可能ですが、日当たりが最重要です。
室内で育てる場合:
- 南向きの窓際など、1日6時間以上日光が当たる場所
- エアコンの風が直接当たらない場所
- 冬の窓際は夜間冷え込むので注意
ただし、屋外で育てる方が確実に元気に育ちます。春〜秋は屋外、冬だけ室内という管理がベストです。
Q2. 種から育てることはできますか?
A. 可能ですが、苗から育てる方が簡単です。
レモングラスは種の発芽率があまり高くなく、また日本の気候では花が咲きにくいため、種の入手自体が難しいです。
初心者は苗から始めることを強くおすすめします。慣れてきたら、株分けで増やす方が確実です。
Q3. 地植えにした場合、庭が占領されませんか?
A. 地下茎で広がるタイプではないので、比較的コントロールしやすいです。
レモングラスは株元から葉が出るタイプで、ミントのように地下茎で広がることはありません。ただし、株自体は直径50cm以上になることもあるので、スペースの確保は必要です。
定期的に株分けすることで、サイズをコントロールできます。
Q4. 花は咲きますか?
A. 日本の気候では咲きにくいですが、稀に咲くこともあります。
温暖な地域で、株が十分に大きく育つと、秋(9〜10月)に穂状の花を咲かせることがあります。ただし、ほとんどの場合は花を見ることができません。
レモングラスは葉を楽しむハーブと考えた方が良いでしょう。
Q5. 有機栽培・無農薬で育てたいのですが可能ですか?
A. 十分可能です。レモングラスは病害虫に強いハーブです。
有機栽培のポイント:
- 土:有機培養土を使用
- 肥料:油かす、骨粉、鶏糞など有機肥料
- 虫対策:木酢液、ニーム油など自然由来の資材
- 予防:風通しを良くし、清潔に管理
料理やハーブティーに使うなら、無農薬栽培がおすすめです。
Q6. ペットがいても大丈夫ですか?
A. 犬や猫が食べると、嘔吐や下痢を起こす可能性があります。
レモングラス自体に強い毒性はありませんが、ペットによっては刺激が強すぎることがあります。
対策:
- ペットの届かない場所に置く
- 特に猫は観葉植物を噛む習性があるので注意
- 不安な場合は獣医師に相談
Q7. 何年くらい育てられますか?
A. 適切に管理すれば、5年以上育てられます。
ただし、株分けを怠ると株の中心部が枯れてきて、弱ることがあります。2〜3年に1度の株分けを行うことで、常に元気な株を維持できます。
Q8. 初心者におすすめの品種はありますか?
A. 一般的な「レモングラス」で十分です。
ホームセンターで販売されているのは、ほとんどが「Cymbopogon citratus(ウエストインディアン種)」です。香りが強く、育てやすいので、初心者に最適です。
より香りが強い「イーストインディアン種」もありますが、入手しにくく、栽培法も基本的に同じです。
まとめ:レモングラスの育て方で大切な3つのポイント
ここまで、レモングラスの苗植えから株分けまでの育て方を詳しく解説してきました。最後に、最も大切なポイントを3つにまとめます。
①苗植えは春に、日当たりの良い場所で
レモングラス栽培の成功は、植え付けのタイミングと場所選びで決まります。
- 4月下旬〜6月に植え付け
- 日当たり良好な場所(1日6時間以上)
- 水はけの良い土を使用
これさえ守れば、初心者でも確実に育ちます。
②夏は水やり、冬は防寒が最優先
レモングラスは暑さに強く、寒さに弱い植物です。
- 夏:土の乾燥に注意、こまめな水やり
- 冬:最低気温10℃以上を保つ、室内へ移動
この2点を押さえれば、1年を通して元気に育てられます。
③株分けで長く楽しむ
レモングラスは成長が早く、2〜3年で鉢がいっぱいになります。
- 根詰まりのサインを見逃さない
- 5〜6月または9月に株分け
- 株分け後は半日陰で養生
定期的に株分けすることで、常に元気な株を維持でき、長く楽しめます。